『 朝起きてから夜寝るまでの間に、何回寝ころびますか? 』
痛みがある人の中には、
『一度も寝ころばない』という人もいらっしゃいます。
そんな方は決まって、『え?寝転ぶの?いつ?』とおっしゃいます。
別にグーグー寝るわけではありません。
たった5秒でいいのです。
ゴロンと横になって、大きく深呼吸をして下さい。
それを実践してください。
もちろん、仕事中などは横になれないことはあると思います。
でも、家に帰ってからソファーで座って休憩をしたり、
新聞を読んだりしている時間があるのなら
『座って休憩する』のではなく、
一度だけ5秒でいいのでゴロンと横になってください。
座ることは休憩にはなりません。
知らず知らずのうちに、休息不足になっている方が実に多いと感じます。
・洗濯物を片付けたら、ゴロン。
・食器を洗ったら、ゴロン。
・ごはんを作ったらゴロン。
やろうと思ったら絶対できますし、みなさん、やってます。
この段階で『絶対できない!』と感じたあなたは、自律神経のうちで、緊張や興奮を
コントロールしている『交感神経』が高まり過ぎている可能性があります。
興奮していたり、緊張していると交感神経が高まります。そうなると、寝たり、休息を
取ることができなくなります。『絶対できない!』と思ったことが、すでに症状の1つ
の可能性もありますので要注意です。
■ 砂糖とカフェイン『偽りの元気、シュガーハイとカフェイン』
『 甘いものが無性に食べたくなる飲みたくなる 』
そんな方は要注意です。精製された砂糖は、
血糖値を上げる働きがとても強いので
急激に血糖値を上げます。
その時だけ元気が出たような感覚がします。
ただ、あっという間にエネルギーとして使われてしまうため、
今度は急激に血糖値が低下します。
つまり急上昇の後、急降下します。
すると再び、低血糖状態となるのですが、
それが体にとっての正常値より大幅に低下
してしまいます。
低血糖状態になると、元気がなくなったように感じます。
よく甘党のみなさんが『甘いものが切れた〜』と言う状態です。
そしてまた、甘いものを食べると血糖値が急上昇、急降
血糖値の乱高下を繰り返すことになります。
また、このように得られた偽りの元気を『シュガーハイ』と言います。
人間には、生命を維持するために『体の状態を一定に保とうとする機能』
ホメオスタシス(恒常性)という力が常に働いています。
一定に保とうとするからこそ、血圧や体温のバランスが保たれる働きは、
生きていくためにとても大切です。
血糖値が乱高下すると、体を一定に保とうとするためのエネルギーをたくさん使わ
なければいけなくなってしまいます。
上がったものを下げ、下がったものを上げ・・・
これを繰り返しているうちに、知らず知らずにエネルギーが枯渇していってしまいます。
エネルギーが知らないうちに枯渇することで自律神経のバランスを崩し、
不眠や頭痛の原因にもなります。
適切な糖分はもちろん必要ですが、過剰な糖分は体にとって負担になります。
血管内の糖分は濃度が上がりすぎると、元気をだすどころか体を痛めつけて
しまいます。
時々、点滴のブドウ糖濃度を間違えて事故になるニュースがあります。
糖分の濃度が高すぎることは、それほど体に負担をかけてしまうのです。
自律神経の乱れだけではなく、腰、肩、膝など、
関節や筋肉に痛みがある場合も痛みを増してしまうこともよくあります。
甘いものを食べて元気になっているつもりが、知らないないうちにエネルギーを浪費して
自律神経の乱れ、回復の遅れを招いているかもしれません。
カフェインにも同じような働きがあります。
栄養ドリンクや甘い缶コーヒーは、ダブルパンチです。
とは言ってもなかなかやめられない方が多いです。
『わかっちゃいるけどやめられない』
という気持ちはよくわかります。
どうしてもやめられない時は、白砂糖を黒糖などの色のあるものに変えたり、
空腹時に取ることから控えてみましょう。
また、一度思い切って1週間だけでも『甘いもの(カフェイン)断
にトライしてみるとどれほど依存していたのか実感できると思います。
コツは途中で失敗しても、自分を責めない、やめないことです。
それほど砂糖やカフェインの中毒性というのは強いのです。
あなたの意志が弱いとか甘いものが根っから好きなんだとかと
いう問題ではないので、何回失敗しても気にせずにトライ続けましょう。
TEL 0564−73−6363