揉みほぐしても良くならない理由…

揉む、押す、叩く


みやみな強揉みが筋肉を緊張させる。

 


・マッサージ機がやめられない・・・

・家族に揉んでもらっている、踏んでもらっている・・・

・肩が鉄板みたい。

・腰がカチカチに固まって。

 

 

こういう方多いですよね。


むやみに強く揉んだり、押したり、叩いたりして筋肉を

ほぐそうとするのには、とても大きな誤解があります。

 


症状や方法によっては、痛みが取れる場合もありますが、

実は間違っていることが非常に多いです。

家族に自己流マッサージをしてもらったり、マッサージ機に乗る

のは、すぐに止めてください。

 

 

また、安価で時間制のもみ屋さんは研修をほとんど受けていない

素人の場合も多くその場は良くても実は傷めていることが

よくあります。

 

 


まず、揉む、押す、叩くとはどういうことなのかをご説明します。

 

 


犬や猫などの動物を思い浮かべてください。

強く揉んだり、叩いたりしたらどうなるでしょうか。

 


ガルルー!

 


と怒ったり、体を硬直させたり、逃げたりします。

それを繰り返していると、近づくだけで警戒されてしまいます。

 

つまり、緊張した状態(=力んだ状態、硬直した状態)

が習慣化してしまいます。

 


反対に、優しくさすったり、撫でてあげると、

 

ゴロニャーン


となりますよね。

 


それが動物としての本能なのです。

 

人間も動物です。


強く揉んだり、叩いたりしたら筋線維が傷つき、

慢性化する要因となり、回復も遅くなります。

 

 


さらに、押したり揉んだり叩いたりしてはいけない理由をまとめました。

 

 

 

 

 

●筋肉の緊張が増す●

 

 

なぜほぐしているのに緊張が増すの?

と疑問に思われる方も多いかもしれません。

 

実際、強揉みのマッサージが止められない方の施術をすると、

ガチガチに緊張しているのがわかります。

 

 

凝った筋肉というのは、筋肉の緊張により充血していたり

血流が悪くなっている状態です。

それを、無理やり押したり揉んだり叩いたりすると、内出血を起こします。

 


この内出血が痛みや腫れ、発熱などを引き起こすのです。

これがいわゆる『 揉み返し 』です。

 

 

回復力のある元気な人は、傷ついた筋肉を回復させるために

体が工事を開始します。

 

人間の体は破壊された部分を作り直す時に、

以前よりも固い状態で再生しようとします。

これを超回復といいます。

 


なぜ固くして直すのか?


それは『 また再び壊されないために 』です。

 

固く再生された筋肉を、揉んで、叩いて、破壊して、

さらに固い状態で再生。

 


それを繰り返すうちに、ガチガチの筋肉が仕上がっていきます。

 

『 ドンドン強い刺激が欲しくなる 』

『 もっと強く叩いて欲しくなる 』

 

身に覚えはありませんか?

体にエネルギーがあるうちは回復するので、

まだ大丈夫ですが、筋肉が復活するための

エネルギーが底をついてしまうと、

一方的に筋肉の破壊ばかりがされてしまいます。

再生する力も追いつかず、筋肉がブヨブヨのまま、

内出血や微細な筋肉の断裂が起こって

しまい、体にとってのダメージばかりが蓄積されていきます。

 

こうなると、触った感じは凝っていないのに、

だるいとか重いという症状になってしまうのです。


 

強く押せば押すほど、固くなります。

固くもないのに症状があれば、赤信号です。

 


●交感神経が高まることで、自律神経が乱れる●

 


あなたは揉んだり、叩いたりが好きだとしても、

体は『 破壊 』されていると受け取っています。


人体の生命中枢である自律神経にとっては

『 攻撃 』されたことと同じなのです。

事実、筋肉は破壊されているのですから。

 

強い刺激を受けると、

自律神経のうち、緊張型、攻撃型の神経である

『 交感神経 』が高まってしまいます。

交感神経が高まると筋肉の緊張、血流の停滞、胃腸の活動低下など

を招き、以下のような症状を引き起こしてしまいます。

 

 


頭痛、慢性の腰痛や肩こり、息苦しい、目まい、耳鳴り、吐き気、手足のシビレ、冷え、

低体温、動悸、便秘、食欲がない、睡眠障害(眠れない/途中で目が覚める/朝早く目覚める)

イライラ、やる気が出ない、光がまぶしい、のどの異物感、二週間以上疲れが取れない、

顎関節の不調・痛み、あちこちの関節が痛くなる・・・などなど

 

 

 


単なる肩こりだったのが、強い刺激を受け過ぎて自律神経のバランスが

乱れてしまった結果がこれらの症状なのです。


揉んでもらうと、その場は気持ちいいと思うかもしれませんが、

実際には『 無意識(自律神経)は大混乱、肉体は疲労 』しているのです。

 

 

 

■ どうやってよくなるのか

 

『いつの間にか、前と比べて随分良くなっていた』となります。

 

この症状の場合、痛みや不調を取ることは、

『体質改善』のようなものです。

 

『ポキッとやって以上』


というような症状ではないので、その場しのぎのマッサージや


痛みを紛らわす方法では『やった時はいいんだけど・・・』


というのを繰り返してしまうことになります。

 

身体というのは、約3ヶ月で新陳代謝するという話は、

お聞きになったことがあると思います。

一度にガラッと入れ換わるのではなく、

3ヶ月かけて、代謝しながら『徐々に』入れ換わります。

 


1回1回の変化よりも、時間を経過していくことでの変化が、

はっきりします。


ダイエットでも、初めは中々見た目は変わりませんよね。

1日でほっそりする人は、まずいません。

 

自転車もそうですが、一番重いのは漕ぎ始めです。

それでも、ちゃんと続けていれば、『3ヶ月前とはずいぶん違う』

ということになりますよね。

まさに、このタイプの痛みや不調も、同じです。

 


自律神経のバランスを取り戻すためには・・・

自律神経に特化した施術によって、

少しずつ体が楽になってきますが、ちょっと無理をすると、

 

だるさや、以前と似たような症状が出たりなど、

回復する過程で波があるのが、この症状の

特徴でもあります。

 


早く治りたいという気持ちはわかりますが、

あまり焦らないようにするのがコツです。

 


この症状には、焦りは禁物です。

 


症状には、症状に沿った回復の仕方があります。

 


右の図のように、改善していく過程で実感しにくい時こそ、

体は回復するエネルギーを蓄えている状態です。

 


この時期に、しっかり続けられれば、

『気づいたら、いつの間にか前と比べてずいぶん良くなっていた』

となりますよ。

 

 


繰り返しになりますが、自転車でもペダルは、漕ぎ初めが重く、後は勢いがでます。

 


TEL 0564−73−6363